暑いですね、猛暑です。
まだカラダが30℃以上には慣れていないので、急はキツイです。
特に今夏は猛暑が予想されていますが、同時に少雨で水不足になる可能性が高いそうです。
いよいよ梅雨明けを意識しないといけませんね。
さて、暑い日の避暑施設には美術館がオススメです。
首都圏なら企画展:1,500円程度ですから封切り映画と同程度です。
企画展に併せて常設展を鑑賞すれば、大体1.5~2時間くらいですから、これも映画一本と同じです。
美術館は緑に囲まれた好環境が多いので気持ちも和みます。
そこで、遅い出発の時に行こう…としばらくご無沙汰だった「横浜美術館」にイソイソと出かけました。
「メアリー・カサット展」(2016/06/25-09/11)です。
印象派を代表する米国人女性画家、メアリー・カサット(1844-1926)の回顧展を35年ぶりに日本で開催されることになった、とのことです。
米国人ではありますが、活躍の場をパリに求めていたので、キャリアのほとんどはフランス国内です。
そういう意味では国籍・国風というよりも時代の作風を意識して観ればイイかな、と。
先月に観た「ルノワール展」(「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」国立新美術館)と比べてみるのも面白いと感じました。
メアリー・カサット(1844-1926)
ピエール・ オーギュスト・ ルノワール(1841-1919)
ほとんど同世代なのでお互い接点があるのかな?と思いきや、親交があったのはエドガー・ドガでした。
メアリー・カサットは生涯独身でしたが、ドガには大きな影響を受けていたのでヒョッとしたらロマンスがあったのでは?と見られているようですが確証はありません。
メアリー・カサットがドガ没後の遺品の整理に関わり書簡を破棄した…との年表には記載がありました。
後世に何も残したくなかった…からでしょうか?それとも…。
芸術家の自伝的映画をいくつか観たことがありますが、人物・作品・ロマンス・世相を時代ドラマ的な描き方をしていました。
メアリー・カサットとドガ、映画にしてもイイくらいのネタ元かもしれないと思いました。
肝心の作品ですが、当時同居していた兄弟やその家族の生活風景を描いたものが多くを占め、優しい雰囲気に溢れています。
メアリー・カサットは超お嬢様だったようで作品にも一貫して上品さが漂い、上級階級的な生活スタイルも垣間見れます。
肌色、紅色、優しい輪郭線で描かれた家族愛の作品は、見る人達をホッコリさせてくれるんではないでしょうか。
駐日米国大使館:助成 でもあるので、おそらくはキャロライン・ケネディ駐日大使も鑑賞されることでしょうね。
十分に企画展を堪能した後には、お決まりの「常設展」ですが、しばらくぶりのこともあったので、ほとんど初めてか?と思う位に印象がありました。
国内の現代美術、彫刻にはとてもインパクトがある作品も多くあり、楽しめました。
特に、桂ゆき『はだかの王様』には驚かされたというか、笑えました。
風刺画に通じるアプローチはとても細かいですが、とても分かり易く年齢を問わず話題に出来る作品です。
お子さん連れで見た後で一番面白かったのは?と聞けば、『はだかの王様』と答えるかも知れませんね、笑。