ドナルド・トランプ(Donald Trump)

2016/08/08、ミシガン州デトロイトで米大統領選・共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が経済政策に関する演説を行いました。

注目されていた経済政策の具体的な内容が序々に明らかになってきました。

○企業関連
・法人税:現行・35% → 15%
・海外から国内還流ドルに10%課税
・金融規制の見直し
・エネルギー関連の規制緩和

○個人関連
・個人所得税:現行・39.6% → 33%
・所得税率区分:現行・7段階 → 3段階
・子育て世帯:育児関連費用の全額を所得控除

等です。

「減税のトランプ」を印象付けようという狙いが透けて見えてきます。

法人税の大減税は瞬間的には余りにもスゴいので、世界中の企業が本社を米国内に移転させることを真剣に検討するかもしれないレベルです。

一方では、本当にこんな事出来るのか?と疑ってしまいます。

財政危機懸念が再燃するかもしれません。

ホワイトハウス

トランプ氏は、これらの経済政策によって米国経済の活性化させると意気軒昂の様子だったようです。

しかし、トランプ氏の演説時には憑物になってしまった抗議集団による大ブーイングがこの日も炸裂しました。

10回以上も演説が中断させられたとは尋常ではありません。

 

トランプ氏のネガティブな面と「経済政策」とは別に扱われないとマズイです。

まともに話もさせてもらえないとしたら、それはフェアとは言えません。

先ずは、共和党が正式に選出した大統領候補を立場を尊重されるべきです。

さらに話をシッカリ聞いた上で問題があるなら徹底的に指摘して議論するのが筋でしょう。

 

トランプ氏を巡ってはイレギュラーの事が多過ぎて、残念ながら話題の焦点が常にズレています。

米国大統領選は日本とて人事では済まされない重要イベントです。

五輪に耳目が集まってしまいがちですが、ここは冷静に見ていきたいです。

 

以前読んだ本を思い出しました。

「金持ち父さん貧乏父さん」著者・ロバート・キヨサキ氏との共著ということだったので、出版直後に手に取りました。

当時のトランプ氏への印象は“国を憂う辣腕ビジネスマン”という感じでした。

ですから、まさか大統領選に立候補!と聞いた時には??が一杯でしたが、その後の展開はもっと意外でした。

本当の?昔のトランプ氏を知るには良いと思います。