2016/08/11、米大統領選・民主党候補ヒラリー・クリントン氏は経済政策について演説を行いました。
諸問題に対する現状の見解と大統領就任後に取り組む姿勢についてなので、注目すべき内容です。
・TPP(環太平洋連携協定)に反対。
・米国権益の世界レベルで主張する。
・対中政策は強硬も辞さない。
など新しい話では無いですが、ドナルド・トランプ氏との違いを明確にするのが狙いでした。
また、トランプ氏による過激な発言を反論・牽制することに必死なところもありました。
オバマ大統領やヒラリー・クリントン氏がイスラム国(ISIS)と関連している…というトランプ氏の主張は余りにも突拍子もなく、恐らくは米国中が困惑しているのではないでしょうか。
大統領候補が「陰謀論者」であり、選挙戦で証拠も示さずに主張し続けるという異常事態です。
先手を打ち続けるトランプ氏、常に受け身にならざるを得ないヒラリー・クリントン氏の構図はこのまま投票日まで続くと思います。
トランプ氏は自らの政策・主張の正当性をアピールすることよりもライバルの問題点・弱味を叩くことを得意としているようです。
これでダメならしようがない程度も感覚も見え隠れします。
仮に当選したら、現場では臆面も無く場当たり的に趣旨変更をし続ける…と予想します。
ヒラリー・クリントン氏はその事を察して、トランプ氏を大統領候補に相応しくないとアピールしています。
トランプ氏の仕掛けたギャンブル的な主張を米国民がどう受け止めているのか?
過激論者?嘘つき?のチキンレース的な選択をすることになるのでしょうか?
一騎打ちはまだ序盤戦です、注意深く見守っていきたいです。