2016/08/13、リオデジャネイロ五輪・柔道男子100キロ超級・1回戦、エジプト選手:イスラム・エルシェハビがイスラエル選手:オル・サッソンと対戦し、敗れました。
問題は試合後に起きました。
エジプトのイスラム・エルシェハビ選手は、試合後の礼も無く、イスラエル:オオル・サッソン選手との握手を拒み、そのまま退場した…とのことです。
その状況を目の当たりにした柔道会場では、強烈な大ブーイングが沸き起こった…というニュースがありました。
礼に始まり礼に終わる…というのが柔道の正しい礼儀作法であることは世界中に知られていると思っていました。
しかしながら、ウゥ~ン、ついにまた起きてしまったのか!というのが最初の印象でした。
イスラエルと領土問題を有する、国境を接する、宗教的な対立がある国々との対戦形式の競技は困難を極めます。
今現在また40~50年前の記憶を辿れば、とても厳しいものがあります。
1972/08月の当時:西ドイツ・ミュンヘンでのオリンピック史上最悪の悲劇のことです。
パレスチナゲリラが選手村のイスラエル選手宿舎を襲撃、イスラエル選手・人質9人全員、ゲリラ5人、警官1人が死亡する大惨事となった事件です。
ミュンヘン Munich (字幕版) 2005
監督:スティーヴン・スピルバーグ
当時の緊迫感とは違うとは思いますが、非常に難しいものを感じました。
古代オリンピックでは、大会の期間前後の合計3ヶ月ほどを休戦期間として戦争中の国々も競技を優先した…と伝えられています。
4年1回はどんなことがあっても、短期間でも政治とスポーツを切り離した、2000年以上も昔の古代人達の知恵でした。
近代オリンピックは、その基本的な精神を見失う局面が何回もありました。
しかし、選手のレベルでは全力でスポーツマンシップを尊重しようとしている、信じて観客としてTVにカジリついています。
エジプトとイスラエル、仲良くするのは難しくても瞬間的な友好の証を垣間見る…という夢もあっても良いと感じました。
以前観た映画で印象的だったものです。
佳作です、オススメしますヨ。