2016/08/14、お盆時のアート巡りへと出かけました。
有楽町・ビックカメラでないと実物が置いていないマイナー機種のノートPCをチェックしたかったので、東京駅近辺でサラリと行けてしまうところにしました。
予定ルートは、(1)東京ステーションギャラリー → (2)三菱一号館美術館 → 有楽町・ビックカメラ です。
東京駅・丸の内北口 ~ 三菱村 ~ 有楽町方面の流れならスムーズに行けそうです。
先ずは、東京ステーションギャラリーで開催中の「12 Rooms 12 Artists 12の部屋、12のアーティスト UBSアート・コレクションより」へ。
東京ステーションギャラリーは、文字通り東京駅駅舎のスペースを有効活用している美術館です。
東京駅は以前毎日利用していたのですが、ギャラリーを認識することは無く、今回初めての訪問です。
東京駅の丸の内側は全体がクラシカルな雰囲気でしたが、改装後も元々の美術館的な部分を保っています。
今回の企画展は、“UBSアート・コレクションより”ということでスイス3大銀行の一角、老舗プライベートバンク、そして今は大手のインベストメントバンクとして名を馳せる「Union Bank of Swiss」のコレクションです。
現代美術、写真、彫刻など12人のアーティストによる83作品が展示されていました。
我が日本を代表するカマラマンことアラーキーこと荒木経惟氏の作品「切実」もあります。
現像写真を真っ二つに切り裂き、再び繋げるというありそうでないアイデアで面白かったです。
小沢剛氏の「ベジタブル・ウェポン」6作品がありますが、これは現在進行中の連作テーマの一部です。
世界各地の女性が地元の野菜や食材で作った機関銃を構える…という設定が斬新です。
食と平和を考える…厳しい現実をユーモアとアイデアで表現・構成した作品は今後も注目したいです。
そして「ルシアン・フロイド」の作品群:27が出品点数から見てもメインになっているでしょう。
祖父はかの有名な精神分析医の大家ジークムント・フロイトのお孫さんとしても有名な方です。
今回の企画展のパンフレット・看板を飾っている「裸の少女の頭部」(1999)は、素晴らしく心象的です。
生で正面からジッと見ていると油絵ではありますが、これは写真か?と思えてくるのです。
きっと眼と脳が認識している画像としての顔の輪郭の線と色は、ルシアン・フロイドが描く画にとてもちかいものなのでしょう。
少し離れてみれば、明らかに油絵ですから。
モデルは題名を見るまでは男性かと思っていました…、笑。
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UBSは現代美術の活動を支援してきた…と案内にはありました。
こうした企画展は、自己所有のみならず顧客所有のコレクションを有効活用させるのも狙いの一つと思います。
もしかしたら数年後に、オークションに出品されるものもあるかもしれません。
金融サービスの一環なんでしょうね。
東京駅をよくつかっているかたなら、30分だけでも時間が作れたら立ち寄ってみたらいかがでしょう。
気分転換にもオススメできます。