2016/08/28、米航空宇宙局(NASA)が木星探査機「ジュノー」が、過去の探査機より木星に最も接近したことを発表しました。
「ジュノー」は木星の周回軌道を移動し、木星から約4200kmの位置を通過した…そうです。
4200km…かなり近いという印象です。
地球の周回軌道の場合では、日本人パイロットもお世話になっている国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)が高度2000km以下の低軌道です。
東京~タイ・バンコク:4,614km ですので、それよりも少し近い距離です。
宇宙ステーション以上、バンコク以下、という相当な接近ですから、得られる情報量も今までに無いレベルになるでしょう。
因みに「ジュノー」の軌跡・足取りは、
・2011/08/05 : 打上げ
・2016/07/08 : 木星・周回軌道入りに成功
と約5年間もかかって木星に辿り着いたことになります。
もし人間が乗っていたら?木星に人が行くとは?と思うと想像がとても難しいです。
しかし50年も昔に木星探査を想定した映画があります。
「2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)」です。
たまたま、先日Amazonプライムで久々に見直していたので記憶も鮮明です。
2001年宇宙の旅 (字幕版) 1968公開
監督:スタンリー・キューブリック
主演:キア・デュリア, ゲイリー・ロックウッド
SF映画の名作ですが、今もって改めて観ても唸るものがあります。
アポロ11号による人類史上初の有人月面着陸は1969/07/20ですから、その1年前にこれだけのクオリティの映像作品を作っていたのか!とその事実だけでも感動します。
宇宙船の特殊撮影技術の秀逸さはその後のスターウォーズ・第1作(1977年公開)へ繋がっていきます。
内容の核心部分は、抽象的・哲学的・示唆的など難解ではありますが、2時間21分もある長い作品のなのでユックリ考えさせてくれます。
Amazonプライム会員であれば、プライム会員特典で観れます。
今回の「ジュノー」の快挙は人類と木星との距離感を一気に縮めたような気がします、5年もかかっていますが…。
太陽系最大の惑星・木星、ホルスト作曲の組曲「惑星」では「快楽をもたらす者・木星」、これからもロマンが広がっていきますネ。