小雨も降る曇よりした日でしたので、当初予定を変更してアート巡りに行くことしました。
そこで、以前から先送りしていた神奈川県立近代美術館「鎌倉別館」に行くことにしました。
遅いスタートでしたが、鎌倉駅東口から小町通りへ。
夏休みも終わり天気がイマイチにも関わらず、大変な人通りでした。
小町通りの集客パワー恐るべし、半端ナイです…。
これだけの人を惹きつける小町通りでは、住宅エリアにまで出店が序々に進み、店舗数は純増しています。
2ヶ月ぶりでしたが、気が付かないうちに猫専門店舗ビルが出来ていました。
小町通りを抜けて、そのまま真っすぐ進むと右手・鶴岡八幡宮方面には閉館になった「神奈川県立近代美術館 旧鎌倉館」があります。
世界文化遺産登録が決まったル・コルビュジエに師事した坂倉準三が設計したことで有名な建築物です。
モダニズム建築の傑作とも評されているので、維持・存続が検討されています。
敷地内は工事中でもあり、立ち入りが出来ませんが、年内には完了するようです。
そこから約300m程度先に進んだ左手に「神奈川県立近代美術館 鎌倉別館」があります。
決して大きな建物ではないですが、コンパクトにまとまったスペースには庭園もあります。
彫刻を眺めながらの腰を掛けるベンチもあり、人も多くないので鎌倉の中でも隠れた癒やしスポットです。
企画展ですが、入館料:600円とお安いです。
「片岡球子展」は代表作の「面構シリーズ」を中心とした展示でした。
ほとんどが屏風画サイズで大きくインパクトがしっかりあります。
大胆な色使いと構図は素晴らしく溜息が自然と出てしまいます。
人物画では、両目のアンバランスさと目線はユーモラスでもあり、人柄も伝わってくるリアリティがあります。
中でも一番のお気に入りは舞楽テーマの「幻想」です。
鮮やかな色の数々と模様の細かさ、繊細さには驚かされます。
この作品は確実に世界レベルと個人的に評しています…。
「片岡球子展」は2016/09/25迄と残りわずかですので、ご興味がある方はお早めに。
オススメの「企画展」です。