2016/09/13、ニューヨーク州司法当局が米大統領選・共和党候補ドナルド・トランプ氏の慈善団体「トランプ財団」の調査を開始した、というニュースがありました。
これはニューヨーク州・司法長官エリック・シュナイダーマン氏が明らかにしたもので、「トランプ財団」には違法献金等の問題や疑惑がある、とのことです。
ついにというかやはり、共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏にお金にまつわる問題点がクローズアップされてきました。
トランプ氏はホテル経営を中心とした一代でコングロマリットを作り上げた立志伝中の人物としてつとに有名ですが、同時にその豊富な資金には疑問点がかねてから指摘されていました。
また“非上場”のオーナー企業なので、情報公開には限界もあります。
その内情は恐らくは複雑怪奇でごく限られた人間しか分からないと思います。
いったんグループの中に入った売上=お金は可能な限りグループ内で循環させて外部には流出させない、のが蓄財の秘訣…とされています。
普通に考えれば、金流の上流から下流をグループ内でヒモ付してシッカリと管理していたのでしょう。
しかし、マジメにやればやる程不明朗な点が残ってしまうのは当然の帰結です。
それを良しと認められるかどうか?は結局は米国民=有権者の良識に委ねられることになります。
ドナルド・トランプ氏を一言で例えるとすれば、故・田中角栄・元総理大臣!と言う人もいます。
土建会社から一国の総理大臣まで駆け上がった“天才”とイメージが重なる、ということだと思います。
話は逸れますが、2016年初に石原慎太郎著「天才」が出版されてから田中角栄ブームが起こりました。
米国次期大統領候補とイメージをダブらせるPR効果を狙った、と深読みされる方もいますが…、さて?。
ドナルド・トランプ氏はこのピンチをどう対応していくのか、注目です。
ヒラリー・クリントン氏の健康状態が決して予断を許さない状態であることから、大統領候補の“健康”が重要な争点になるというかつてない低空飛行状態の選挙戦です。
そして、次はお金の問題です。
いつになったら、本格的な政策論争が始まるのか?不思議でなりません。
ひょっとしたら、健康状態やスキャンダルなど政策に直接関係の無い話でお茶を濁して時間稼ぎをしているでは?という可能性すら感じます。
国民の目を逸らすために仕組まれた大きな流れの一環のように見えてなりませんが…。