2016/09/16、KADOKAWA・JTB・日本航空・成田国際空港などが、アニメを活用した観光地への集客を促進する「アニメツーリズム協会」を設立した、というニュースがありました。
日本全国各地の「アニメ聖地」を巡る観光ルートをオールジャパン体制でつくり、地域・企業・コンテンツホルダーに経済効果をもたらすことを目的とする組織です。
「アニメツーリズム協会」の正式な案内文(PDF:「一般社団法人アニメツーリズム協会 」設立のお知らせ)に拠れば、協会の主な目的として、「アニメ聖地」を88ヶ所選定することでオフィシャル化!させるとあります。
この「アニメ聖地」を88ヶ所がこれからどのように決定されるのか?が注目されます。
この「アニメツーリズム協会」の理事会メンバーには公的機関の役職者は現在含まれていないようです。
KADOKAWA:コンテンツ提供・出版
JTB:旅行商品、宿泊施設案内
日本航空:国内外乗客
成田国際空港:海外旅行客
どうやら先ずは民間主導で企画を立ち上げて、地方公共団体を巻き込んでいくカタチで大きくして、最終的には官民連携を目指すのでしょう。
そして、“オフィシャル化”させるとすれば、全国隈なく巡回してもらうようにしなければなりません。
とすれば、47都道府県全てに「アニメ聖地」を行き渡るようにすると、88/47=1.87…と2ヶ所以下になります。
1都道府県あたり2ヶ所以下という相当な狭き門なので、各地方公共団体は1ヶ所になるか?2ヶ所になれるのか?で結果が全く変わってきます。
これは重要なポイントになります。
国内の巡礼と言えば、いわゆる四国巡礼=四国八十八ヶ所霊場会巡拝の旅があります。
巡礼者を受け容れるための宿泊施設がとても重要ですが、今件も宿泊施設を基準に決まっていく可能性が高いと思います。
設立メンバーのJTBがその点をリードすることになるのでしょうか。
では「作品」「場所」はどのくらいあるのか?ですが、Wikipediaには既に「Category:特定の地域を舞台とした作品一覧」があり、まとめて見ることが出来ます。
我が県・神奈川は幸いにも多数の作品に恵まれて、どの作品の何処?の選定は困難を極めると予想します。
一方、「Category:特定の地域…」に載っていない県が方が多いです。
詳しくないので多くは分かりませんが、縁の場所がない県はこれから「作品」を製作することになると思います。
ゆるキャラグランプリのように各県で作品・地域毎の力の入れ具合などの優劣を競い合うことになることも予想されます。
その決定方法を含めて、面白い企画になることを期待したいです。
これからも注目ですね。