スペインが生んだ奇才サルバドール・ダリの企画展が六本木・国立新美術館に09/14から始まりました(~12/12)。

世界各地のダリ・コレクション約250点が日本に集結…で過去最大規模のダリ展!ということで否が応でも期待が高まります。

そこで2016/09/24は「ダリ展」へ。

国立新美術館は05月の「ルノアール展」以来ですが、場所柄を考え空いている時間帯がベターと思い、今回も10時過ぎに。

国立新美術館

入口近辺は空いていたのでホッとしていました、中に入ると既に結構な人出でした。

何とか最前列で観るチャンスはありましたが、少し時間が遅ければ厳しいかな?と感じでした。

 

作品群は、ダリの少年時代に遡って世代順に展示されていきます。

シュルレアリスムの代表格であるダリの成長の過程が理解できるような流れです。

非現実的、幻想的、夢想的な世界観、まさにシュールの連続ですが、基本になる技術が優れているのには驚きました。

「キュビズム風の自画像」ではピカソとの交流を通じて影響を受けたと思われるキュビズムの立体感には感動しました。

複雑な構造から浮き上がる自画像をどのように組み上げていったのか?不思議でなりません。

by カエレバ

 

最も有名な作品「記憶の固執」は今回ありませんが、“溶けた時計”は「奇妙なものたち」で鑑賞することが出来ます。

サルバドール・ダリ「奇妙なものたち」

「ダリ展」は、絵画のみならず映像が充実しています。

ダリがコラボした映画監督らの作品が4-5点あり、展示全体のアクセントになっています。

中でもアルフレッド・ヒッチコック作品にも協力していて「白い恐怖」でグレゴリー・ペックが夢想を好演しています。

それ続いて「デスティーノ」1946年・ディズニー作品にはビックリしました。

ディズニーがダリの作品を特徴をアニメーションにしていて、それをブラッシュアップした作品でした。

これは「ダリ展」を60~70%程度鑑賞した後には相当なインパクトがあります。

そして最後は少し余興的な仕掛けもあり、最後まで楽しめました。

ダリ展

少し急いだところもあったので、2時間30分程度かかりましたが、もっとジックリだったら3時間は必要だと思いました。

内容もとても充実していますので、強くオススメできます。

細く尖ったヒゲのオジさんの不思議ワールド、12/12水までの企画展です。

by カエレバ