2016/09/26、フィリピン当局は国内でジカ熱に妊娠中の女性が感染している例があったことを発表した、というニュースがありました。

フィリピン国内では09月に12件のジカ熱感染例中に妊娠19週目の女性が含まれていました。

また全員が検査で陽性結果が出る前の1か月以内に海外への渡航歴は無かったそうです。

 

ついにフィリピンでも感染者が確認されてしまいました。

南米・ブラジルで流行し始めたジカ熱は次第に北上していき、米国・南部州にも感染地域が拡大していました。

アジア地域では、08月末にシンガポールで100名以上のジカ熱感染者が確認されていました。

その直後、09月初にマレーシアでも感染の疑いがある例がありました。

そして、09月下旬にフィリピンでも確認されました。

南北アメリカ大陸と同様にアジアにおいても、赤道直下のシンガポールに端を発し、ジワリジワリと北上しているようにも見えます。

季節が夏から秋へ移るこの微妙なタイミングですが、日本への影響はどうなるのか?が大変気になります。

 

感染・伝染の経路はいくつか判明しています。

  • 蚊からの感染
  • 母子垂直感染
  • 性的接触からの感染
  • 輸血や血液製剤による血液感染

ジカウイルスを保有した蚊の侵入よりも人の移動による持ち込みが多い、と思います。

ビジネスや夏休みの旅行などで東南アジア各国を訪れる人が数万人レベルでいるでしょう。

既に日本国内へ入り込んでしまっている可能性が高いと考えた方が良さそうです。

 

ジカ熱に関しては、未だ有効なワクチンは無く、特別な治療法もありません。

決定的な予防方法は、蚊の駆除と肌の露出を減らすしかないという状況です。

一昨年2014年約70年ぶりに国内感染が確認されたデング熱の騒動はまだ記憶に新しいですが、当時も秋の訪れと共に収束したようでした。

ジカ熱の感染が流行する前に冬を迎えたい…というのが防疫上の際どいタイミングなのかもしれません。

 

地球温暖化の危険性が叫ばれている中、異常気象の大暴れに続いて、ジカウィルス侵入の危機…という新しいリスクに晒されています。

温暖化の影響が多方面で感じることになりです…。

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