2016/10/04、米大統領選挙の副大統領候補による一度限りのテレビ討論会が開かれました。
民主党のティム・ケーン上院議員(58歳)と共和党のマイク・ペンス・インディアナ州知事(57歳)が激しく論戦を繰り広げました。
ケーン氏とペンス氏の双方共には副大統領候補としての自らの資質を強調し合いましたが、両大統領候補の代弁者としての論争になりました。
お互いに相手の大統領候補者の過去の実績や課題・問題点を口撃することに終始した模様ですが、激しさだけは親分である大統領候補に引けを取ることはなかったとの評価です。
副大統領候補の役割としては仕方のないところですが、果たしてこの調子で本当に良いのか?と疑問が自然と湧きます。
本格的な政策論争について、ガップリ四ツの是非を問うような議論になりません。
お互い敢えて真正面から組み合わないと決めているか?の如く、小手先勝負に徹しています。
結局は、現政権の諸問題は棚上げにして、全てはオバマ大統領に全ての責任を負わせるつもりでしょう、特にヒラリー・クリントン氏は…。
そして組閣以降に各分野の「大統領補佐官」任せにしていくのが目に見えています。
どうやら、オバマ大統領を選出した時にアメリカン・ドリームはピークを迎えたようです。
理想的な姿を追って実現した黒人初の大統領ですが、単なる普通の大統領にならざるを得なかったのが現実でした。
大統領の有難味を再度復活させることが両大統領候補に課せられた大きな命題のはずですが…。