2016/10/10(米国:9日夜)、米大統領選はミズーリ州セントルイスで第2回テレビ討論会が行われました。

共和党候補ドナルド・トランプ氏は、過去に隠し撮りされたわいせつ発言が女性蔑視として激しいバッシングを受けています。

民主党候補ヒラリー・クリントン氏はこの急所を徹底的に突きましたが、トランプ氏は防戦に必死でビル・クリントン元米大統領の過去の女性問題で話題を逸らすという展開でした。

そしてトランプ氏は自らの発言を「更衣室の雑談」に過ぎないと追求を一蹴しました。

 

この「更衣室」=ロッカールーム=部室ということになるのでしょう。

以前読んだ本で“ロッカールームで前日のデートの戦果報告をしないヤツなんているハズが無い…”のような表現がありました。

米国の若い男の子(女の子)にとって、ロッカールームは大人の世界からは治外法権であることを意味しています。

つまり、トランプ氏は“皆さんも若い頃はそうだったでしょう?それも隠し撮りだ、フェアじゃない!”ということを言いたかったようです。

 

当然、女性初の大統領候補・ヒラリー・クリントン氏には絶好の攻め所でありますが、トランプ氏を完全にノックアウトする程詰め切れませんでした。

TV討論会後のアンケート結果ではクリントン氏優勢は変わらなかったですが、思った程トランプ氏が悪くなかったのです。

トランプ氏の人格は既に概ね織り込み済みであり、討論自体は前回よりも善戦健闘したというのが評価の一般的なものです。

 

この分で行くと最後まで政策論争が無いまま投票日を迎えることになると予想しています。

トコトン的外しの大統領選が最低最悪だという声が至る所から上がっています。

これも四年に一度の必定とは言え、落胆せざるをえないですね、とても残念ですが…。