2016/10/17、中国は有人宇宙船「神舟11号」の打ち上げに成功した、というニュースがありました。

「神舟11号」はゴビ砂漠にある酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、既に9月に打ち上げられた中国独自の宇宙ステーション「天宮2号」に2日後に到達し、中国人宇宙飛行士2名は歴代最長の30日間にわたって滞在、各種の実験を行う予定とのことです。

 

ついに中国単独で宇宙ステーションで有人活動を始める時代が来ました。

1992年、宇宙開発事業団(NASDA)宇宙飛行士:毛利衛氏が日本人初のスペースシャトル搭乗者にもなり、宇宙飛行を行ってから約四半世紀になります。

しかしながら、現在も日本は国内技術で人間を宇宙空間に送り出し地球へ帰還させることを実現できておらず、今後10年近くは諸外国の宇宙船を利用する予定です。

 

国際協調の中でリスクを大きくとること無く効率良い実質的な結果を残すという意味では手堅いアプローチではありますが、限定的な研究に留まらざるえないという点もありました。

一方、中国は国家プロジェクトとして積極的に着々と推進してきた結果が、今回の打ち上げのようです。

また管轄しているのが人民解放軍ということのなので、完全に軍事活動の一環です。

 

宇宙空間の有人ステーションでは、米露は共同活動を維持しています。

そこに中国が単独で乗り込んで、新たな勢力拡大の野心を隠しません。

宇宙はビジネス分野として民間からの新規参入が急速に進んでいます。

中国はこの面でも一大勢力になることは必至です…。

マーズ 火星移住計画 単行本(ソフトカバー) – 2016/11/11
レオナード・デイヴィッド (著), ナショナル ジオグラフィック (編集), 関谷 冬華 (翻訳)

by カエレバ