2016/10/18、アマゾンジャパンは電子書籍端末「Kindle Paperwhite 32GB Wi-Fiモデル」に「マンガモデル」を追加することを発表しました。

10月21日より発売の予定でWEBサイトでは予約受付けを開始しています。

  • Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ブラック・ホワイト、キャンペーン情報つきモデル:16,280円(プライム会員限定:クーポンコードで4,000円OFF)
  • Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ブラック・ホワイト、キャンペーン情報なしモデル:18,280円(プライム会員限定:クーポンコードで4,000円OFF)
by カエレバ

 

今回リリースされた「マンガモデル」は既に販売中の「Kindle Paperwhite 4GB Wi-Fi」のストレージ容量を8倍に増量、ページめくりのスピードが33%アップ、ピンチ&ズームで拡大が簡単に可能になり、小さい吹き出しや細かな絵を見たい時の利便性を向上させています。

「マンガモデル」と銘打っているだけもあり、細やかな点でマンガリーダーとして個性的な機種になっています。

 

少し驚いた点は、この「マンガモデル」が何と全世界共通モデルではなく、日本限定発売だということです。

アマゾンが一つの国に特化したモデルを投入するのは初めてだということなので、2度驚いています。

日本のマンガ文化に対するリスペクトの深さには多少なりとも恐縮していますが、世界に与える日本市場の影響力と個性的な位置付けが評価されていると感じています。

「マンガモデル」が世界デビューできるか?は、日本でヒットするかどうかに懸かっていると睨みます。

日本のマンガ読者がスマホから「マンガモデル」にどれだけ移行できるか?プラスワンになれるか?が大きなポイントになりそうです。

 

最近、日本モデルが続いています。

先月発表・発売されたアップルの新型スマートフォン「iPhone7」は日本限定モデルのフェリカ(FeliCa)対応した交通・電子マネー「Suica」などとして使用できるようになりました。

そして今回の「マンガモデル」も日本モデルとなり、日本人としては嬉しい限りですが、こそばゆい気もします。

 

反面、世界市場の成長が鈍化して、その影響が出ているのかもしれません。

特にガラパゴス化している日本市場では既存の世界統一モデルだけではシェア拡大は限定的になるのは見えていたのでしょう。

その解決策として地域特化モデル、個性的なモデルの開発に繋がったと感じました。

この傾向は歓迎したいです…。

ガラパゴス化する日本 (講談社現代新書) 新書 – 2010/2/18
吉川 尚宏 (著)