2016/10/19、内部告発サイト「ウィキリークス」が公開したEメールから、米大統領選・民主党候補ヒラリー・クリントン氏の陣営が副大統領候補の一人として米・アップルCEOのティム・クック氏が含まれていたことが明らかになりました。

クリントン陣営の選対陣営内で交わされたEメールの内容とのことですが、その他の副大統領候補者も豪華メンバーです。

  • ビル・ゲイツ氏・メリンダ夫人:マイクロソフト創業者
  • メアリー・バーラ氏:ゼネラル・モーターズCEO
  • バーニー・サンダース氏:バーモント州選出上院議員
  • マイケル・ブルームバーグ氏:前ニューヨーク市長 など合計30名以上

広く米国民に支持されている政治家・著名人・企業経営者がリストアップされていたようです。

シリコンバレー出身者は民主党支持で知られています。

恐らくは、本人に確認したものではなく、副大統領候補者になってくれそうな可能性がある人たちを挙げてみたということだと推測します。

 

しかしコワいのは、内部の通常で送信されるEメールが完全にハッキングされていたということです。

米国当局は一連のEメールを流出させたのはロシアのハッカー集団だと公式に断定していますが、何故ロシアはクリントン氏を攻撃するかたちになっています。

 

現在のシリアを中心とする中東地域での紛争問題では、米露は鋭く対立しています。

この大きな動きの源流を作ったのは、クリントン氏が国務長官在任期間に起こった出来事が発端である、とも言われています。

ロシアからすれば、クリントン氏は組み難しであることは間違いないでしょう。

加えて、ドナルド・トランプ氏はクリントン氏を攻める材料としてロシアとの接近の必要性を主張しています。

その意味でも、ロシアがクリントン氏の大統領就任を妨害しても余り違和感がないというのが率直な印象です。

加えて、大統領選でクリントン氏がトランプ氏を支持率で大きくポイントを引き離しているという現状ではさらなる暴露情報が出てくるかもしれません。

 

2016年米国大統領選挙はいよいよ最終コーナーに入ってきました。

    • 10/19水:第3回テレビ討論会
    • 11/08火:一般有権者による投票および開票

米国史上稀に見る低レベルな大統領選と言われていますが、決着はどうなるのでしょうか?

日本からも緊張感を持って見守りたいと思いますが…。

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青山 繁晴 (著)