2016/10/20、ラグビー元・日本代表、代表監督も務めた神戸製鋼ラグビー部の平尾誠二ゼネラルマネジャーが亡くなりました。

昨年のラグビーW杯イングランド大会時点は既に病床にあり、その後もずっと闘病生活を送っていたとのことでした。

 

53歳、余りにも早く逝去に衝撃を受けました。

日本ラグビー界にとっては余人をもって代えがたい絶対無二の存在でもあり、とても大きな喪失でもあります。

平尾誠二氏のキャリアはここで改めて欠くまでもありませんが、ラグビーがブームになるキッカケを生んだ人物であり、常にラグビー界の中心にいました。

プレーの切れ味は素晴らしく、常にリーダーシップを発揮し続けているのがTV観戦からでも感じられるほどでした。

 

また端正な顔立ちとスマートなスタイルからファッション雑誌の表紙を飾り、それが厳密なアマチュア規定に反するとして物議をかもしたこともありました。

ファイターであると同時に周りを感心させるラグビー理論と話術でマスメディアに登場する機会もとても多かったです。

恐らくは、ラグビーを知らなくてもダンディーな人として記憶している方たも多いと思います。

 

今でこそミスターラグビーはCMでお馴染みの五郎丸歩選手かもしれませんが、平尾誠二氏こそ長年にわたりラグビー界をリードしてきた元祖ミスターラグビーであると断言できます。

現役時代の平尾誠二氏を試合以外で見たことがありますが、少し離れたところからでも強烈なオーラを放っていて、丸で映画俳優のような雰囲気を醸し出していました。

あらゆる意味で格の違いを感じました。

 

この数年、平尾誠二氏はラグビー協会理事として2019年ラグビーW杯日本大会に向けたPR活動の顔としても活動していました。

そして開幕準備直前でリタイアになってしまい、さぞ無念であったことでしょう。

ミスターラグビーの思いは、多くのラグビープレイヤー・関係者にも受け継がれていくことでしょう。

合掌…。