2016/10/26、ジェームズ・クラッパー米国家情報長官が北朝鮮に核開発計画を放棄させて朝鮮半島を非核化させる取り組みは失敗するだろう、とコメントしました。
米シンクタンク・外交問題評議会のイベントでジェームズ・クラッパー長官は「北朝鮮を非核化させることは恐らく見込みのない努力だ。彼らが非核化を実行することはない。(核武装は)彼らが生き残るための手段だ」と語った、とのことです。
日本の安全保障上、最も懸念されているのが「北朝鮮の核問題」です。
再三の核実験、弾道ミサイル発射などがほぼ日常的になっているので、やや慣れてしまっています。
しかし全国各地に米軍基地を抱えているからには、北朝鮮のターゲットは日本です。
有事には確実に第1次攻撃に晒されます。
当然、米国本土を射程に収める核ミサイルの開発も時間の問題と見られているので、第二のキューバ危機が起こる危険の可能性は日に日に増しています。
この状況を根本的に解決するには、「北朝鮮の非核化」が最善の策です。
しかし北朝鮮は核軍備を国家存続の主軸に定めているのは周知の事実化されています。
北朝鮮が「非核化」に決して応じることはありえないだろう…と感じていました。
公式発表でないにしても、外交政策に大きな影響力を有するシンクタンク「外交問題評議会(Council on Foreign Relations)」で米国政府関係者がコメントすれば概ね公と言っても過言ではありません。
大統領選で外交政策の大方針が論じられることは無かったこともあり、大きく注目されたようです。
誰が大統領になっても「北朝鮮の核問題」は待った無しの状況まで悪化しています。
平和的な解決は膨大な経済的見返りが伴い、非平和的な解決は膨大な被害を覚悟しなければなりません。
2017年は朝鮮半島がクローズアップされるのは間違い無いでしょう。
世界を揺るがすような…ことが起きないことを望みます。